2019年は本を読もうと思って、思ったより読まない年でした(?)
本を読んで人生が変わる、ということはありませんが、得た知識から何かの行動をする判断材料とすることで、結果的に人生が変わることはあります。引き出しが増える、という表現が一般的ですね。
そういう意味で(オタクを楽しくするために)本を読んでました。習慣化はしませんでしたが、本を読む行為そのものが好きと言うより、必要な時期に補完していく読み方をしていた気がします。
僕なりに良かった本、5冊
漫画とかノベルは差し引いて、今年読んでよかったなぁって本は5冊でした。意外と多かったです。
即動力
今はラブライブサンシャイン!!のオタクとしても有名になった田村淳さんの本ですね。
たまたま会社の人が勧めていたので手にとったら思ったより面白かったという話で、やwオタクでわないです。

書いてる内容は、失敗を失敗と捉えずチャンスや経験値に変換するマインドセットを持とう系のよくある話なんですが(けどこのマインドセットはめちゃくちゃ大事)経験談として書かれているので説得力があり、自署であるため文章が分かりやすいです。でも自伝なので、臭さはあります。そこは人は選びそう。
100のニワカであれ
「100のニワカであれ」っていう考え方がオタク的には一番良かったですし、かなり感銘を受けました。要は一つのモノ・事柄に執着しすぎると、どうしても知識やら愛情やらを「深さ比べ」するようになる。そしてご意見番になっていく。
それって、オタク的にはいわゆる「コンテンツ疲れ」に繋がる要素の一つかなって思っていて、であるなら、ある程度の練度(自分なりの楽しみ方)を作った上で、深さ比べするぐらいなら好きなものを100個あったほうが、幸せで楽しいんじゃないかなって。だから「100のニワカ」であれという表現を使っていました。
コンテンツ「に」従事する自分、ではなく、自分「が」コンテンツを選んでいくスタイルですね~。バイキング的ですし、飽きっぽいと見られる側面もありますが、客観的には「ニワカでもいい」ので「自分が好き」を通す考え方。
僕はこれで本当に「自分で」何かを楽しむことの楽しみを得た一年でした。共感性のある楽しみ方と言うより、自分がときめく「好き」に突っ走れて、リソースがないって言い訳をする頻度が減った気がします。ダイナミックな行動も多く採れたと思ってます。
気がつけば我慢ばかり
そんなのは良くない たまにはパーッといこう
やってみれば意外だけど時間は作れる
無理だってフテてないで さあ出かけようチョコリズムチョコルール 『ココア(CV:佐倉綾音)』
チョコリズムチョコルールは神。好きよりも我慢やモヤモヤした時間が多くなっちゃうのって、よくないからね…。判断は自分で、思い切りも大事なんだなって。
没頭力
太田出版
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はい大好き、神本って思ってます。読みやすさが凄いです。というのも放送をテキストに書き起こしたものなので、基本的に喋り口調。硬い読み方をしなくてもいい本になってます。
すごいざっくり言うと、なにかに没頭していたりする時間って最高に楽しいですし、最高に集中しているわけです。その時間を「没頭している」状態としたとき、その状態を定義することが出来れば「没頭できる」に変換することが出来ます。それを「没頭力」と表現しているわけですね。ハイパーオタク的なブックです。自在に「没頭力」を操れればいつでも「没頭」している状態になる。
「没頭」してるときってめっちゃ楽しいですよね。ライブとかだいたい体感5分じゃないですか。あれも「没頭」している時間の一つです。時間を忘れているので。
その「没頭」している時間が長い→人生最高に楽しい→「なんかつまらない」時間が減る・消える という考え方を書いた本になっています。
オタク的にはテクニカルな本だと思っていて、新しいことを識ると言うより、自分が今までオタクをしてきて「そう言えばこのときに没頭していたのは、こういう条件が揃っていたからなのか」などの落とし込みに使える一冊だと思っています。
僕は例えばライブで言うと、ヤバイ曲(バラード系のエモ力(ぢから)がすごい曲)が来た時に「硬直」するんですね。いわゆる「地蔵」になるんです。ペンライトも振らない。立ち尽くす。テンポを取るので首ぐらいは動くんですけど、それぐらい。

オタク的に言うと、自分の行動に対して、自分に「制約と誓約」を課している状態なんですが、なぜこの「状態」が作られているのか、ってを客観的に読み解いたり出来ます。オタクがめっちゃ楽しくなった一冊でした。
嫌われる勇気・幸せになる勇気
ダイヤモンド社
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ダイヤモンド社
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前後篇。自己啓発っていうか、哲学ですかね……人間基礎学です。結果として「自己啓発になっている」が正しい気がします。
読んでくれ。としか言えないぐらいには素晴らしい本です。ただ劇薬でもあると思うので、ためし読みしてから買うといいですね。僕はこの本を読んで音楽がすこぶる楽しくなりました。音楽の語る、明日や未来という言葉が一層輝きを増した気がしましたね。
トラウマは存在しない
「過去のトラウマに縛られている」という現象は、自分自身が望んでいるからである。トラウマなど存在しない。というのはかなり衝撃的でしたね。こういう部分が劇薬的だと思っています。
もちろん、本書の内容をすべて理解したつもりではないんですけど、読み終えると「自分らしく」生きやすくなりましたし、他人と競ったり深さ比べをしたり、自分の価値を他人と競った結果に見出すみたいなことはしなくなりました。
素晴らしい本ですが、この本は同時に、僕的に劇薬だと思います。なので、時間をかけてゆっくり読むべき本です。時間のある時に、人生に迷った時に読めばいいと思います。
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
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僕は天才なのでニーチェの「ツァラトゥストラ」を手に取ったんですが2分で挫けました。なるほど。わからん。でありますな。
とはいえ、やはり、生きる上で人間基礎学である哲学は触っておいたほうが心の余裕が出来るな。特にこんなストレス社会においてはそういう「他人は他人」という流しをする上で学びが必要だな、と思ってはみたものの……という状態で手にとったのが本書。
めっちゃ分かりやすいと言うか、現代的なフォーカスがしやすかったですね。視点が17歳JKなので、ニーチェの触りとしてはすごい良かったです。僕の知能レベルに適していました。えへへ。
僕は哲学者になりたいわけでも、誰かに何かを説きたいわけでもないので、自分の考え方の補助や拡張に使いたいなぁぐらいで読んだので、なかなかに良い塩梅でした。
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あとは「超訳ニーチェの言葉」を、日和った時に辞書代わりに読んで人生補完するぐらいが、僕の付き合い方としてはベストかなー、って思ってます。
おわりに。
サブカル系の本を除くと、読んでた本は22冊だったみたい。その中から5冊の紹介でした。前後篇もあるので実質4冊な気はしますが…
振り返ってみると、2019年の僕は、自分らしく生きるという行為そのものに悩んでいたんだと思います。
何かに挫折したわけじゃないんですが、ソーシャルな時代なので、やはり意見の食い違いなども多く見るようになって。それは『自分と他人』でも『他人と他人』でも『コンテンツと他人』でもそうでした。
「自分」と「他人」の位相差で生まれるものなんでしょうけど、それについてネガティブな意見を吐いたりするのは、僕らしくないな、って思って。色々もがいてたんですね~。
言いたいことも言えない世の中はポイズンですが、僕は吐きたくなくて、毒を吐き出さないのなら、解毒しなくちゃいけなくて。その方法論が自分の知識内で解決ができないので、知識を得に、補完をするために本を読んでた。って側面が強かったのかなぁ、って思います。結果的に自分そのものを考える時間が増えたので、啓発系の本が増えてた、ってところですかね~。
冒頭、オタクを楽しむために本を読むと言っていましたが、結果的には2019年もオタクはメッチャ楽しかったです。
色々な出会いもありましたし、好きなものもたくさん増えました。人生楽しすぎてワロタです。2020年も僕らしくオタクをエンジョイしていこうと思います!!!!!!!!!!!
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